複合素材応用技術
ガラス+アルミ+スチール
本製品は支柱の仕上げ材として強化ガラスを使用し、内部に光源を組み込むことで支柱自体を発光させるデザインとなっています。また、コンセプトとして環境配慮素材と省エネルギー化が掲げられており、構造体にはリサイクル可能なアルミ押出し材を使用し、光源にはLEDが使用されています。歩行者の目線に近い基段部には、街ごとに異なる素材を使いデザインを変えることで地域性を表現しています。緻密な解析技術、高精度な製作技術により、ガラス、アルミ、スチールそれぞれの素材特性を活かしたものづくりを実現しました。
※東京都中央区銀座・京橋・日本橋 中央通り道路照明柱
木材+鋳鉄+スチール
本製品は鋳鉄とスチールを構造体に、宮崎県産の飫肥杉を仕上げ材として使用することで、地域の歴史・文化に根差したまちづくりの一環としてデザインされました。飫肥杉には、環境への配慮から、有害物質を使用しない人や自然環境に優しい防腐処理が施されています。木材の使用に関してはデザイナーを含めた地元木材技術者とのコラボレーションにより最良の加工方法、接合方法を開発しました。
※宮崎県日向市 歩道照明柱
鋳鉄+スチール
本製品は上柱に鋼板を4面組み合わせたコラム材、下柱に鋳鉄を使用しています。熱影響を最小限に抑える高度な溶接技術により製作した細径のコラム材を使用することで、直線性が強調されたデザインを実現しました。鋳鉄は表面に繊細なテクスチャーを装い、さらには鋳鉄を仕上げ材として使用するだけでなく、構造も兼ねた設計がされています。なお、製作コラム材(上柱)と鋳鉄(下柱)の接合部は、あたかも一本物として見えるような意匠性を実現しています。
※東京都新宿区 道路照明柱